(1年前のオープニングセレモニー)
ナミエシンカは、本日、1周年を迎えることができました。
メンバーの皆さんをはじめ、浪江町の皆さん、パートナーの皆さんのご理解ご協力に、心より感謝いたします。
浪江町にお世話になり始めた、シンカができる何年も前のこと。浪江町には、日本の地域が抱えるさまざまな課題に加え、浪江町固有の課題が、どこから手を付けてよいかわからなくなるほど、たくさんありました。
そんなとき、とにかく、前向きにチャレンジしている方々に数多く出逢う機会をいただきました。
「課題はチャンス」。これほど、「言うは易く行うは難し」なフレーズはありません。でも皆さん、軽やかにしなやかに、どこかで目にしたり耳したりする悲壮感などカケラもなく、チャレンジを楽しんでおられる、その姿に胸を打たれました。
私たちも!、と思ったとき、浪江町の方々から、言われたことがあります。
「浪江町のために、行動してくれますか。」
「あなたが、実際に、やってくれますか。」
とかく、復興や支援、という文脈で捉えがちなこの地域において、突き刺さる「問い」でした。「課題=問い」ばかりを頭で考えていた私たちにとって、「あなたは何をするのか」が「本当に解くべき問い」だと気づいてからが、本当のプロジェクトの船出でした。
大切なことは、私たちにできることは、出来る限り、私たちがやること。私たちがやるとき、力が足りないところ、よりよくするために必要なところ、は、想いが伝染った(うつった)あらゆる領域の方々、ひとりひとりのサポートをいただくこと。
今も変わらない原点を大切に、実直に、誠実に、目立たず、騒がず、ひたむきに。困る人あれば飛んで行き、頼る人あれば共に動き出す。そうした思いを1つのフレーズで表現したものが、
「あなたと、なみえで、”シンカ”する。」
私たちにとって大切なことは、浪江に関わる「あなた」「わたし」が、浪江町で、前に進み(進化)、想いを深め(深化)、持てる魅力や能力(真価)を余すことなく発揮していく、ことです。
コワーキングスペースをつくること、カフェをつくること。すべては手段に他なりません。
でも、それが大切な役割となって、いつか花開くときがくる。私たちが見据えるのは、浪江町の輝く未来です。それはずっと先の未来かもしれません。ゆっくりと進化している浪江町やナミエシンカが、真価を発揮するのは、これからです。
2年目のナミエシンカも、焦らず、じっくり、進んで行きます。あらゆるご意見が成長の糧になります。私たちは、ずっと、ここにいます。
皆さんと、ここ浪江町でご一緒できること、願ってやみません。
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
ナミエシンカ運営事務局一同
(記念すべき1台目の「住箱」の搬入時)
(ナミエシンカを含む「起業人材支援事業」の「価値創造モデル」)
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