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使って、座って。アートを楽しむ「ナミエシンカ」

更新日:7月31日


「ナミエシンカ」こだわりの家具に注目!



「ナミエシンカ」は、産官学民のあらゆるメンバーの皆さんが集いながら課題解決を協働したり、起業家や事業者の成長を支えていく、共創型コワーキングスペースです。


メンバーの皆さんが十分に真価を発揮していけるよう、デザイン性の高い空間にづくりにこだわり、メンバーの集中とリラックスを提供しています。そこで今回は、そのこだわりの空間に注目してご紹介していきます。




0. そもそも、なぜ「木」にこだわるのか



「ナミエシンカ」がある、ここ福島県浪江町の浪江駅は、大正から昭和37年まで森林鉄道としても使われていました。「ナミエシンカ」を含む駅の両サイドは、かつて貯木場だった場所で、山からトロッコなどで駅に木材が運ばれるなど、木と浪江町には古い歴史があります。



また、浪江町津島地区赤宇木(あこうぎ)では、江戸時代には大径木が将軍家の建築用材として献上されるなど、高級建築資材として重宝されてきた「津島松」が有名で、震災前には、県内外からも多く業者が買い付けにきていました。



このような、浪江町のこれまでの歴史や文化、培ってきた人とのつながりを大切にしつつ、復興に向けて真価を発揮し、進化・深化していく拠点としたい。これから浪江町を支える産業の1つとなる木材産業を支援したい。そんな想いもあり、木をベースにした施設にしています。




福島県産材にこだわったウッドデッキの施工も、地元の職人さんへ依頼。

ウッドデッキの角もしっかり削ってあり、丁寧な仕事ぶりに愛を感じます。



ウッドデッキの角材の角にも心配りが
ウッドデッキの角材の角にも心配りが



1.隅研吾氏デザインによる、snow peak社の「住箱」をつかったワークスペース


snow peak 住箱

「ナミエシンカ」のワークスペース(各Room)には、snow peak社製の、木の素材を活かしたトレーラーハウス「住箱(じゅうばこ)」が使われています。浪江町の進化に合せて、レイアウトも設置場所も変えられる「自由」なワークスペース「ナミエシンカ」。



この住箱は、世界で活躍する建築家、隈研吾がデザイン。



ずっとつくりたかった、旅をする建築。

住むを自由にする箱「住箱」。

※snow peakHPサイトから引用



という、隅研吾氏の思いが詰まった、木の可能性を追求した内外装とワークスペースに用いています。



本体のスペックは、ヒノキ合板が多く、屋根以外はF☆☆☆☆(フォースター)認定品で、ホルムアルデヒドの発散量が最も少ない最上質等級のものを使用しており、デザインも、質も、見るだけでも楽しめます。



「ナミエシンカ」の家具選びは、新しいものからヴィンテージまで、「日本製と北欧製」の「木製家具」でまとめてられ、日本や北欧の伝統技術や美意識によって、居心地の良い空間づくりを目指しています。また、北欧は、木材産業と家具デザインの「先進地」。浪江町が推進する先進木材産業も、北欧から技術導入をしており、掛け合せが表現されています。



ほかにも、Room4の会議スペースのテーブルや、椅子にsnow peak社の製品を使用。テーブルは、竹でできたワンアクションテーブルを。椅子は、アウトドア用の軽くて持ち運びのしやすい布製の椅子を使用し、デザインだけでなく、持ち運びの良さも実感していただけます。


テーブルは、snow peakのワンアクションテーブルロング竹を、椅子はFDチェアワイドのグレーを置いています。テーブルは、snow peakのワンアクションテーブルロング竹を、椅子はFDチェアワイドのグレーを置いています。
テーブルは、snow peakのワンアクションテーブルロング竹を、椅子はFDチェアワイドのグレーを置いています。



2.minä perhonenの、テキスタイルとヴィンテージ家具


Room3には、ミナ ペルホネンのテキスタイルを張った椅子やラグマットが
Room3には、ミナ ペルホネンのテキスタイルを張った椅子やラグマットが


デザイナーの皆川明氏が創業し、デザインを通じて未来のためにできることを考えながら、「100年続くブランド」としてファッション・インテリアブランドを手掛ける、minä perhonen(ミナ ペルホネン)。個性から生まれるアイデアや工夫、手の技を大切にし、つくることにも、使うことにも、喜びをもたらしてゆくことを大切にしているブランドです。



東京都現代美術館での展示など、生地のデザインからこだわる世界観は美しく、見る人を魅了し多くのファンがいます。



「これからの100年を考えたまちづくり」を進める浪江町とナミエシンカは、「100年後を想う活動」を続けるミナペルホネンの想いに共感、浪江町のシンボルやアイデンティを表現したテキスタイルを、ミナペルホネンと共にセレクト。


例えば、「pacific」は「浪江の豊かな海と常磐物と称される美味しい魚たち」を表現。「fogland」や「leaf」は「浪江町のアイデンティティである森や木々。森の静かな風景や森にたたずむ心地よさは、いつでも浪江町のそばにある」ことを伝えています。他にもたくさんのストーリーが込められているので、訪れた際には、スタッフの方に聞いてみると、もっと浪江町とミナペルホネンを深く知ることができると思います。




Room01 (受付・交流施設) を彩る家具(Artek、Plaano)xミナペルホネン


Artekの90Aテーブルと椅子
フィンランドの家具メーカーArtekのヴィンテージ家具xミナペルホネン「fogland」「leaf」

Plaano Chair とミナ ペルホネンの椅子
ミナペルホネン「pacific」「fogland」を張り直した椅子や、現代アート。心地よく会話が弾みそうな空間



3.ACTUSのデスクや椅子・サイドボード


Room2にある、ACTUSの日本製の椅子。革張りと背中にヒットする形が美しい
Room2にある、ACTUSの日本製の椅子。革張りと背中にヒットする形が美しい


「良い家具を作る秘訣は、人間を見つめること。ヨーロッパの家具を使ってみると、人間を大切にする心が形になっていることに気付きます。」という創業時のメンバーが残したというメッセージがある、株式会社ACTUS社の製品。単なるインテリアショップではなく、「衣食住」生活について総「上質で、美しく、丁寧な暮らし」を提案する同社のデスクや椅子や、サイドボードを使っています。


背の部分のカーブは、人の体のカーブにフィット。美しく経年変化をしていく素材で構成された椅子は、すべすべに磨かれた木の手触りとともに、楽に座っていられることができます。



ACTUSの受付の机「THEO デスク リノリウム」と、奥のH.W.Fサイドボード
受付の机「THEO デスク リノリウム」と、奥のH.W.Fサイドボード



4.MARUNIのテーブル・椅子


Room3においてあるMARUNIのT&Oラウンドテーブルと椅子※右のオレンジの椅子はArtek
Room3においてあるMARUNIのT&Oラウンドテーブルと椅子※右のオレンジの椅子はArtek


マルニ木工は、「100年後も定番として愛される家具」を作ることを目指し、日本独自の木製家具への美意識を世界へと発信する日本の家具メーカーです。「深澤 直人」氏がデザインした椅子がアップルの本社に採用されるなど、木材を使い分けて木目を美しく演出する高い技術を持つ「世界の定番」を目指す家具を、シンカが選定。


つるっとした丸いフォルムや、肌触りがよく美しい木目などが、見る人の目を惹きつけます。



Room4においてあるMARUNIのスタッキング スツール。張り地もこだわりがあり美しい
Room4においてあるMARUNIのスタッキング スツール。張り地もこだわりがあり美しい


いかがでしたか?



上記の家具以外にも、各Roomには、作家さんの絵が飾ってあるなど、いるだけで楽しめる「ナミエシンカ」。「良いものを長く、美しい経年変化をメンバーの皆さんと楽しんでいきたい」とのこと。一流のデザインに触れることで、日々の仕事のインスピレーションが得られたり、気持ちがわくわくしたりして、いつもの仕事が変化するような、刺激をもらえる場所になれればと思っています。




ぜひご来所の際は、そんなところにも目を向けて、楽しんでみてください。

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