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【レポート】-元サッカー日本代表と挑む-「地方発サーキュラーエコノミーの構築術」

昨年10月よりスタートした浪江町の事業者の皆さんを支援する事業化支援プログラム「Sprout Program(新芽プログラム)」。

本プログラムの一環として、提供するイベント「地方×起業」シリーズは、起業に関する有益な情報を発信するトークセッション。今回は、2024年新年第1弾!!


1月9日(水)  東京都千代田区大手町のMIRAI LAB PALETEにて、長野県飯綱町(いいづなまち)に拠点を置き、廃校や古民家、遊休農地などを活用し、循環社会の一員としてさまざまな事業を企画されている「㈱みみずや」代表取締役を務める中條 翔太氏と 元サッカー日本代表/現FC東京クラブコミュニケーター、2021年にNAO's FARMを立ち上げ、東京と信州を往復しながら農業に従事されている石川直宏氏、お二人にご登壇頂きました。


また、MIRAI LAB PALETE Community Managerの鎌北 雛乃氏にファシリテーターをご担当頂きました。



-ゲスト-

みみずや代表 中條 翔太(なかじょう しょうた)氏


NAO’s FARM農場長 元サッカー日本代表/FC東京クラブコミュニケーター

石川 直宏(いしかわ なおひろ)氏


-ファシリテーター-

MIRAI LAB PALETE Community Manager 鎌北 雛乃 氏


■トークテーマ

① みみずやの起業ストーリー

② 地域事業の起こし方

③ 「元サッカー日本代表農家」誕生秘話

④ アグリスポーツ™ワーケーションwithアシックスとは

⑤ 質疑応答セッション

⑥ ネットワーキング交流会




【当日のトーク内容】

中條氏には、飯綱町で「みみずや」を起業した経緯や、地域事業への取り組み、アシックスとの協力で進めている「アグリスポーツ™ワーケーション」の展望についてお話頂きました。


中條氏は長野県大町市出身、高専を卒業後電力機器開発のエンジニアとして従事されていましたが2019年、長野県で発生した台風による災害で変わり果てた日常を目のあたりにし、何か貢献できることはないかと考えるようになり長野県飯綱町で2022年に「みみずや」を起業されました。


現在は飯綱町の廃校を活用した施設「いいづなコネクトWEST」を拠点に資地域の資源を活用した人づくり産業、仕組みづくりなどの事業活動をされております。社名の由来は、何億年も前から種を繋いでいるみみずを持続可能性のプロと捉え命名されたそうです。


ナミエシンカ

直近ではアシックスさんが取り組まれている「アグリスポーツ™ワーケーション」へ参画、ビジネスの成果向上を目的として、農業を通じて身心の充足と、コミュニケーションの促進によるチームビルディング向上の実験を行われており、今年の4月から本格的に挑戦されるそうです。


石川氏にはサッカー選手から農業への転身の経緯や、地方での活動、農作業に関する体験、アスリートのセカンドキャリアからみた農業への熱い思いを語って頂きました。


石川氏は現役引退後FC東京のクラブコミュニケーターとして、2019年に三鷹市の農家と農業体験イベントを実施し農園で取れた野菜でバーベキューを行い、ファン・サポーターや地域の人たちと一緒に食べるイベントを通じ沢山の方々との繋がりの大切さを感じ、提供するだけでなく自分でも野菜を栽培してみたいという気持ちになりったそうです。翌年からイベントに参加された農家さんと野菜作りをスタートし収穫した野菜を味の素スタジアムで販売するなど地域とのつながりをさらに深いものとしていきました。


ナミエシンカ

その直後の2020年コロナ禍 となりサッカーの試合やイベントも全てストップとなり、サッカーが無くなったら何ができるのか考えるようになったそうです。同年の5月石川氏は現役のサッカー選手やプロ志望の学生を対象としたアスリートのセカンドキャリアを考えるオンライン勉強会に登壇されました。

そのイベントを企画していたのが中條氏の元同僚の方で、飯綱町で畑を活用して何か始めたいというお話を伺ったそうです。


石川氏はサッカー選手たちが作った野菜を新しい形で届けることが出来たらと閃き「NAO's FARM」の誕生につながりました。農作業は選手時代に感じた己と向き合うという事に多くの親和性を感じており、世の中に農業のすばらしさを伝えていきたいとの事でした。




中條氏と石川氏が、それぞれの起業のキッカケとなったストーリーや越境の中での問題解決方法と自身の成長、そして地域振興に向け様々な事業についてお話しいただきいました。お二人それぞれがお持ちになる農業に対する熱い思いと愛を感じるイベントとなり、地域貢献やそこに関わる人の将来まで見据えた人づくりなどの地方起業への情熱はこれから地方で起業を検討している方や自治体と連携し地域貢献を考えている方に非常に有益なアドバイスとなりました。


イベント動画はこちらから






【ご紹介】

中條 翔太(なかじょう しょうた)氏

みみずや代表 1994年生まれ 長野県大町市出身。

長野高専専攻科を修了したのち、重電機器メーカーで発電所や変電所に納入する機器開発に従事。

2019年、長野県をおそった台風災害で変わり果てた日常を目のあたりにし、生まれ育った長野県に何かできることはないかと移住を決意。

2020年、地域を自分ごとにするための事業として、農地にたくさんの人が集まって作業をする風景をつくっていく「農地活用」と、地域に住む人たちがワクワクしながら集まる風景をつくっていく「廃校活用」に力をいれている、非営利型組織としてみみずやを設立。


石川 直宏(いしかわ なおひろ)氏

NAO’s FARM農場長

元サッカー日本代表/FC東京クラブコミュニケーター

神奈川県横須賀市出身。

2000年横浜F・マリノスでJリーグデビュー、U-19日本代表としてアジアユースに出場。2003年から2004年にかけてはアテネオリンピックを目指すU-22日本代表とA代表の両方から招集を受け活躍。その後FC東京で長年活躍。 圧巻のプレーと爽やかな笑顔でファンを魅了し続け、2017年に引退。

2021年にNAO's FARMを立ち上げ、東京と信州を頻繁に往復しながら農業に従事


鎌北 雛乃(住友商事)

Z世代のコミュニティマネージャー。学生の頃からジャンルを問わないコミュニティ活動に参画し、20歳の時に仲間と共に起業。まちづくりに自ら深く関わるため、人口7,000人の町に移住し、観光事業、情報発信事業、コンサルティング事業、コミュニティスペース運営などを行ってきた。2019年より住友商事が運営するオープン・イノベーション・ラボMIRAI LAB PALETTEにジョイン。現在、コミュニティーメンバー同士のコミュニケーション活性化、マッチング、コミュニティ形成や活性化のためのプログラム企画・運営、PR活動などに挑戦中。


リアル会場は、住友商事(ナミエシンカ運営管理者)が東京都大手町にて運営する

会員制のオープンイノベーションラボ「MIRAI LAB PALETTE」で実施しました。

地方×起業」シリーズは今後も月に1回ペースで実施していきます。お楽しみに!


【ご案内:Shinme Program(シンメプログラム)】

Startup Program “神馬” / アントレプレナーシップ講座

スタートアップ起業の成功確率を少しでも高められるようにスタートアップ特有の事業開発手法や資金調達の考え方などの基礎情報を体系的に伝える、全24回のオンライセミナー。

詳細はこちら

Sprout Program “新芽”

地域課題×社会課題から世界に誇れる浪江町を共創するプログラム。

詳細はこちら


本イベントまたは、「Shinme Program」に関するお問い合わせ

shinme@namieshinka.jp 【ご案内:ナミエシンカ】


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ナミエシンカ

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